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北海道=若手大活躍で800食販売!=中心担う次世代の青年ら=県費留学生が独自アプリ開発

左から大沼宣信会長、平野オストン副会長

左から大沼宣信会長、平野オストン副会長

 「コロナ禍にも関わらず、各方面から50人もボランティアが集まりました。人は宝だと改めて感じさせられましたね」――ブラジル北海道文化福祉協会の大沼宣信会長(のりのぶ)(二世・72歳)は、そう嬉しそうに語った。既報の高知県人会や滋賀県人会のイベントに続き、北海道協会でも9月13日「第25回北海道祭り」が行われ、新世代が大いに活躍した。

 

 同祭では、母県の北海道をイメージさせる「焼きにしん」と「イカの姿焼き」を販売し、なんと約800食も売り上げたという。当日は同協会の青年部やボーイスカウトなど各方面からボランティアが50人程集まった。

焼きにしんの煙が立ち込める調理場

焼きにしんの煙が立ち込める調理場

 大沼会長は「このイベントは告知から食材の仕入れ、販売に至るまでわずか45日程でした。当会の平野第2副会長が先頭に立ち、若手中心に開催できて本当に心強いです」と誇らしげに語った。
 さらに「何よりも若手はワッツアップやSNSなどのネットを大いに活用し準備していたので、スピードが早く本当に驚きました。現在、北海道に県費留学中の協会メンバーが今回のイベントのために、購入者に購入番号を自動で割り振りし受け取りをチェックできる機能のアプリを独自開発、提供してくれたのは本当にびっくりしました」と想定外の出来事に心底驚いた様子。
 平野オストン第2副会長(三世・49歳)は、「今年初めて北海道協会でイベントを行いました。コロナの影響もあってなかなかできませんでしたが、久しぶりに皆さんの顔を直接みることができて嬉しいです」と笑顔を浮かべた。
 同祭販売物の評判についても「北海道にちなんで、家で食べれないものを…と思いにしんとイカを提供しました。お陰様で評判もよく、お客様の中でも『これが食べたいからコロナが始まって初めて家からでた』という方もいて、とても嬉しかったです。既に次回は何にしようかと仲間内で話していますね」と笑顔で語る。

池尻直美部長

池尻直美部長

 同協会青年部の池尻直美部長(三世・29歳)は、若手の協力が増えたという。
 「私の両親は以前イベントの手伝いをよく行っていましたが、今回は年齢によるコロナのリスクを考え参加しませんでした。他にも同じ状況の方がいましたが、そのぶん前よりも若手が増え、より補おうという力が強くなったと思います」とコロナ禍に起きた変化を語る。

藤井・ヒカルド・シンジさん

藤井・ヒカルド・シンジさん

 同祭ボランティアの半分以上を占めるボーイスカウトの藤井・ヒカルド・シンジさん(四世・45歳)も、「ボーイスカウト活動も今年はオンラインばかりです。今回久しぶりに皆の顔をみれて本当に嬉しかったです。笑顔で買っていくお客様の顔もみれて疲れも吹っ飛びました」と額の

汗を拭いた。