ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)は28日、9月の工業界の信頼感指数は前月比8ポイント高の106・7ポイントに達し、13年1月以来の好結果となったと発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
信頼感指数は0~200で表現し、100を超えると肯定的な評価とみなされる。2月の信頼感指数は101・4ポイントだったから、現在の数字はパンデミック前を上回っている。
13年1月の信頼感指数は9月と同じ106・7ポイントだったが、当時はまだ、14年からの景気後退(リセッション)も始まっていない時期だから、9月の数字がいかに高いかがうかがわれる。
今回の調査では、19のセグメントの内、18で信頼感指数が上昇した。現状の評価は107・3ポイントで、8月よりも9・5ポイント上昇した。将来の見通しも、前月比6・3ポイント高の105・9ポイントだった。
工業界の信頼感指数は5カ月連続で上昇中で、7~9月の3カ月間の平均値は98・4ポイントだった。9月の場合、工業界の企業家達は、需要は満足のいく状態にあるし、在庫もちょうど良いレベルと評価。短期展望では、生産増や雇用確保も見込まれている。
FGVはこれらの結果から、工業界ではコロナ禍によって生じた危機は既に峠を越えており、第4四半期も継続して肯定的な結果を得られると見ている。
ただし、今度6カ月で見た場合は、連邦政府による緊急支援が終了する事に伴う否定的な影響が出る可能性を不安視する声もあるようだ。