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移民史料館と日本館支援=ネット募金を日本で開始=KYODAI一肌脱ぐ

文協の石川レナト会長(左)と木本氏(KYODAI提供)

文協の石川レナト会長(左)と木本氏(KYODAI提供)

 新型コロナウイルスの影響によって運営難に陥ったブラジル日本移民史料館と日本館の維持管理費を捻出するため、ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)が『アミーゴキャンペーン』と題したブラジル国内向けクラウドファンディングを8月末まで実施していた。この程、KYODAIグループによって日本でも同キャンペーンが立ち上がった。


 文協の傘下施設である両館は3月中旬から閉館しているため、入場料などの収入源が途絶えてしまい、維持管理が難しい状態に追い込まれていた。
 そのような中、日本国内で同キャンペーンに賛同したのが東京・五反田に本社を置くKYODAIグループ(木本結一郎社長)で、今月から日本で人気の高いクラウドファンディングサイト『CAMPFIRE』で同キャンペーンを展開し、日本人に支援を呼びかけはじめた。<同キャンペーンURL>https://camp-fire.jp/projects/view/298156?list=project_instant_search_results
 29日現在で40人が募金し、52万円以上集まっている。あと3週間程度で200万円集めるのを目標にしている。
 KYODAIグループは日本で暮らす在日ブラジル人やペルー人らの生活サポートを目的として、80年代から海外送金事業や文化交流活動などを行っている。
 社長の木本氏はブラジル移民として27年間、サンパウロ市で暮らしていたこともあり、コロニアへの理解が深く、昨年12月にはコロニアの情報を日本で広く発信するため文協とパートナーシップを結んだ。
 木本氏は「地球の反対側に位置する日本とブラジルだが、今まで以上に心の距離を縮めたい」と思いを語り、「日本移民史料館と日本館はコロニアを代表する重要な施設ですから、日本にいる日本人の皆様にもアミーゴキャンペーンを通じてその存在を知っていただければ」と願いを込めた。(福岡発=吉永拓哉通信員)