ブラジル資産調査社(Embrasp)によると、サンパウロ市では家屋販売が増えており、8月は前月比で46・3%、昨年同月比では35・0%増の6350軒が売れたと9月29日付現地紙サイトが報じた。
新規家屋の売り出し数は8039軒で、前月より207・5%増、昨年同月比でも26・4%増を記録した。
8月末現在で売り出されている物件数は、前月比で5・0%増、昨年同月比では17・6%増の3万918軒だ。この数には、設計図が引かれた段階のものから、建設中のもの、完成したもの、過去36カ月間に売り出されたが売れていないものが含まれている。
最も売れたタイプは2寝室のもので、3795軒が売れた。面積別では45平方メートル以下の物件が4369軒売れた。両グループとも、販売額は10億700万レアルに達した。
価格別に見ると、24万レアルまでの物件が最も売れており、3572軒を販売。このグループの販売額は6億8810万レアルだった。グループ別販売額最多は150万レアル以上の物件で、計48億レアルに達した。
連邦政府の持ち家政策の「カーザ・ヴェルデ・エ・アマレラ」の対象物件は1万5489軒(新規物件は4872軒)が売り出され、3182件が売れた。中・高級物件は1万5429軒が売り出され、3167軒が売れた。
サンパウロ商用・住宅不動産売買・賃貸・管理業者組合(Secovi)によると、家屋販売の増加傾向は5月以降、4カ月連続だ。8月の販売軒数は今年に入って最多で、統計を開始した2004年以降でも最良の8月となったという。