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《ブラジル》工業生産が連続して成長=コロナ禍前には追い付かず

 地理統計院(IBGE)が2日に発表した月間工業調査(PIM)によると、8月の工業生産は前月比で3・2%成長し、4カ月連続の前月比増となったと同日付現地紙サイトが報じた。
 工業生産は徐々に回復しているが、5月以降の成長率は8・7%、9・7%、8・3%、3・2%でペースが落ちており、3~4月に記録した27%減を取り戻すには至っていない。
 8月の工業生産は昨年同月比で2・7%減、1~8月の累積は前年同期比で8・6%減、12カ月間の累積も5・7%減となっている。
 新型コロナの感染防止のために社会的距離を確保する必要があって生産施設をフル活用できない分野もあり、回復は一様ではない。工業全体の業績は、パンデミック前の2月より2・6%縮小している。

 回復を主要4分野で見ると、耐久消費財が18・5%、資本財が2・4%、中間財が2・3%、半・非耐久消費財が0・6%成長した。
 26部門中16部門が前月比増を記録した。最も成長したのは自動車・トレーラー・ボディの19・2%だ。自動車生産が回復すると自動車部品や金属などにも好影響を与える。コークスや石油派生品、バイオ燃料が3・9%、鉱業も2・6%成長した。
 その他の分野は、プラスチック製品5・8%、皮革・旅行用品・製靴14・9%、非金属性の鉱物製品4・9%、食料品1・0%、衣服・アクセサリー類11・5%、金属加工業3・2%、繊維業9・1%、金属製品3・1%のように成長を記録した。
 他方、香水・石鹸・清掃用品・個人衛生用品と医薬品は各9・7%、飲料は2・5%など、10部門が減産となった。