実子や養子らを使って夫を殺害させた嫌疑をかけられているフロルデリス・ドス・サントス・デ・ソウザ下議が8日午後、電子足環装着のため、リオ州サンゴンサロ市にある刑務所運営局の本部に出頭した。
フロルデリス氏は6日に、8日の午後5時までに出頭し、電子足環を装着するよう命じられていた。本部に着いたのは午後3時頃で、約10分間で本部を出た。
フロルデリス氏には、昨年6月にニテロイ市の自宅で起きた夫で牧師のアンデンルソン・ド・カルモ氏殺害事件で、夫殺害を命じた嫌疑など五つの罪状で起訴され、被告となっている。
アンデルソン氏の殺害計画はこの事件以前にもあった。検察は、殺害計画の立案や実行の指示、銃の手配、殺害実行などの容疑で、フロルデリス氏の実子や養子7人と孫1人を逮捕・起訴した。
フロルデリス氏は、連邦議員故の不逮捕特権のため逮捕されていない。だが、先の8人と共に起訴されて被告となっており、逃亡などを避けるため、電子足環の装着を命じられていた。
フロルデリス氏の処遇については、下院監査局が1日、同氏は殺害事件に関与していない事を証明できておらず、倫理審議会にかけて議席をはく奪すべきとの報告書を下院議長に提出済みだ。
フロルデリス氏の議席はく奪要請は、同氏が被告となった8月末に、レオ・モッタ下議が提出していた。
監査局からの報告書を受け取った後に倫理審議会にかけるかは、下院議長団が判断する。フロルデリス氏の弁護士は、9月16日に下院の監査局に弁護のための書類を提出したが、監査局は嫌疑を晴らすには不十分と判断。
フロルデリス氏に対する告発は深刻で、連邦議会や議員に対する国民の印象悪化も招いているとして、倫理審議会にはかることを求めた。
他方、フロルデリス氏はまだ自分は無実で、メディアからの迫害を受けていると主張。「真実は法廷で明らかになる」などと繰り返している。(1日、7日、8日付G1サイトより)