選挙運動中の市長・市議選で、ボルソナロ大統領が違反額となる献金や、かつて幽霊職員と報じられた人物の応援をするなどの行為を行っていると、8日付現地紙、サイトなどが報じている。
大統領はまず、リオ市の市会議員選で再選を目指す次男カルロス氏に対し、1万レアルの献金を現金で行い、選挙高裁の基準にひっかかった。同裁判所では、現金で献金を行う際の上限は1064・10レアルまでとの規定を設けている。それ以上を献金する場合は(献金者や額が確認できる)銀行振り込みのみと定められている。
この件はグローボ紙やフォーリャ紙によって報じられたが、カルロス氏はそれを受け、「規定を超える額の献金はすでに返金したが、その後に規定枠内の額の献金を受け取った」とツイッターで公表した。
グローボ紙によると、現在までに選挙高裁が確認したところによると、規定額以上の現金献金を受けた候補者は432人いるといい、その超過額の合計は210万レアルに及ぶという。
大統領はまた、以前、幽霊職員と報じられて話題となった人物の市会議員選の応援ビデオを作成し、物議を醸している。その人物とは「リオ州のアサイの商店の女性がボルソナロ氏の下院の職員」と2018年1月に報じられたヴァルデリセ・サントス・デ・コンセイソン氏(通称ヴァル・ド・アサイ)だ。
彼女は今回、リオ州アングラ・ドス・レイスの市会議員選に出馬しているが、大統領は選挙キャンペーンのビデオで、「私とヴァル、そしてその夫の関係なら知ってるだろ。彼らは幽霊職員などと言われ、マスコミの被害にあった」「彼女の登録名はヴァル・ボルソナロだ。ぜひ投票してくれ」と呼びかけているという。