ベテラン俳優のセシル・チレーが9日、以前から患っていたパーキンソン病のため、リオ市南部の自宅で亡くなった。77歳だった。9日付現地紙サイトが報じている。
チレーは1943年、リオで画家の父親と女優の母親の間に生まれた。こうした芸術的な家庭環境のため、幼少時から舞台に立って演技を始め、19歳のときには映画を制作したこともあった。
チレーは舞台演出や映画制作も行っていたが、最も一般的に知られていたのは俳優業で、20本以上のテレビドラマに出演。とりわけ、80、90年代のグローボ局のものが有名で、「ソル・デ・ヴェロン」(1982)、「ロダ・デ・フォーゴ」(1986)、「トップ・モデル」(1989)、「ア・プロッシマ・ヴィッチマ」(1996)、「セレブリダーデ」(2004)などが知られている。特に「ロダ・デ・フォーゴ」でのマリオ・リベラト、「ア・プロッシマ・ヴィチマ」でのアダルベルト役が当たり役だった。