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《ブラジル》アパレシーダの聖堂のミサ参加者激減=徒歩で行く巡礼者の数は増える

マスクを着用し、社会的な距離を保ってミサに参加する人々(Thiago Leon/Divulgacao)

 12日、新型コロナの影響下で迎えた、ブラジルの守護神ノッサ・セニョーラ・デ・アパレシーダをたたえる祝日は、聖堂に集まる人の数も激減し、例年とはまるで異なる光景となった。
 コロナ禍の中でのミサは、座席同士の間隔をあけた上、バラの花を置いて座っても良い場所を示すという工夫を凝らして行われた。
 3密を避けるため、バスでの乗り込みを禁ずるなどの方策が事前に報じられていた事もあり、聖堂でのミサに参加した人の数は、46年前のミサ参加者とほぼ同じ総計2万3千人強だった。

 昨年のミサ参加者は16万2千人だったから、激減ぶりは明らかだが、逆に言えば、今年、現地まで行った人達は、それだけ強い思いを持って、ミサに参加した人達ともいえる。
 バスでの乗り込みが禁じられたり、自宅でのミサ参加が勧められたりした事で、全体のミサ参加者は減ったが、願掛けなどをして徒歩で聖堂を目指す巡礼者はかえって増加。昨年の巡礼者は1万2千人だったが、今年は1万4千人がヅットラ街道などを歩いてミサに向かった。
 なお、ミサの様子はビデオ配信されており、自宅でミサに参加した信者も大勢いたはずだが、その数はとらえられていない。(12日付エスタード紙サイト、同UOLサイトなどより)