ブラジル世論調査・統計機関(IBOPE)によれば、サンパウロ市長選ではセルソ・ルソマノ候補(共和者・RP、64歳)と、現職のブルーノ・コーヴァス氏(民主社会党・PSDB、40歳)がほぼ互角のトップ支持率を示した。15日付UOLサイトが報じた。
連邦下議のルソマノ氏は25%、コーヴァス氏も22%の支持率。計測誤差が3%前後あるため、2候補者の勝敗は開票されるまで確定できない。選挙戦の始まりから、先の2候補者を含む候補者の支持率は大きな変動を見せていない。
とはいえルソマノ氏の支持率は、最貧層の有権者の間で特に上昇しており、所得が最低賃金(1045レアル)までの労働者の33%が支持している。だが、5最賃(5225レアル)を超える中間所得の有権者の間でも上昇傾向をみせ、18%が投票すると答えた。これは前回の調査よりも12%増加した。
ただし、ルソマノ氏は福音派の有権者(38%)に受けが良いが、カトリック信者の支持を失っている(26%から20%に)。
現職のコーヴァス氏は、16~24歳の若者の間で支持率が伸び、前回の12%から21%に向上した。
3位はギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)10%、4位はマルシオ・フランサ氏(ブラジル社会党・PSB)7%、以下、ジウマール・タット氏(労働者党・PT)4%、アルトゥール・ド・ヴァル・聖州州議(パトリオッタ)2%など。
ボウロス候補は、35~44歳の有権者の間での支持率を5%から12%に、カトリックと福音派を除く宗教の信者の間での支持率を16%から23%に上げた。「極左」「貧乏人の味方」のイメージが強いボウロス氏だが、5最賃を超える有権者からも19%の支持率を集めたことが注目される。