経済省が19日、10月第3週までの貿易収支は32・63億ドルの黒字だと発表した。
10月に入ってからの3週間の貿易額は、輸出が97・61億ドル、輸入64・99億ドルだ。経済省によると、第3週だけで6・82億ドルの黒字が出たという。
営業日1日あたりの貿易額は、輸入が昨年同期の平均額より23・7%減少したが、輸出は0・3%減に止まっている。
輸入が大幅に減った事もあり、第3週までの輸出入総額は昨年同期より11・2%減の162・6億ドルで終わった。
経済省によると、1日あたりの輸出額に占める農産物の割合は昨年同期の平均額と比べて17・2%減ったが、鉱物資源の輸出額は7・5%、製造加工業の製品も1%増えたという。
一方、輸入は全部門で昨年同期比減を記録している。特に目立つのは、農産物の0・8%減、鉱物資源の37・5%減、製造加工業製品の23・7%減だ。
サンパウロ州工業連盟(Fiesp)が9月初旬に行った調査では、在庫が減っているのに、段ボール紙、鋼材、薬品類などが品不足で入手が困難な上、為替の変動で価格が上昇し、資金繰りや原材料の在庫確保に苦慮している企業が多い事が判明している。
コロナ禍で需給バランスが崩れている事や、コモディティ価格の上昇などが、為替の変動とも相まって、輸出入にも影響を与えているようだ。
なお、大豆油などが国内でのインフレ高騰要因となっている事から、貿易協議所(Camex)は17日、大豆と派生品の輸入関税を来年の1月15日まで、トウモロコシの輸入関税も来年の3月31日まで免除することを決めた。米の関税は9月初旬に、年末まで免税とする事が決まっている。(17日付フォーリャ紙電子版、17、19日付G1サイトなどより)