先週、ブラジルの話題を独占したのはシコ・ロドリゲス上議だった。やはり、連邦警察が家宅捜索にふみこんだときに「パンツに賄賂と思しき大金を隠していた」という珍事は相当なインパクトがあった。そのため、ネット上では「これぞ、本当に汚い金」「警察は臭い金を“資金洗浄”しなければ」などと多様なジョークが生まれていた。とりわけ、ボルソナロ大統領が「わが政権には汚職がない」と言い切った1週間後に、上院の政府副リーダーがこの失態をさらしたことも絶妙なタイミングだった。さらに言うと、ロドリゲス上議が本拠地とするロライマ州ボア・ヴィスタは、ボルソナロ政権に対する支持率が66%と、全国で群を抜いて高い地域でもあったことも最近発表されたばかり。同上議は政府副リーダーを辞したが、最高裁は同上議の議席はく奪を審理中。同州都市民の心境やいかに。
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先週話題を呼んだ人物といえば、サッカーの元代表(セレソン)のストライカー、ロビーニョもいる。彼はイタリアでの強姦容疑で告発された際の録音の内容が公になって社会的批判が高まり、サントスFCとの契約が破談となった。だが、その直後の取材で「自分は人種差別者、女性差別者だとしてマスコミに批判されるボルソナロ大統領のようだ」と被害者のように反論し、「ネイマールだって僕が無実だと支持してくれている」と語った。一連の発言によって、法的な意味の「強姦」の意味も知らないことが暴露されたるなど、「自己弁護」になっていないという声も。
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サンパウロ市市長選の世論調査で、リードを狭められていることが先週末報じられたセルソ・ルソマノ氏。同氏は先週も、「路上生活者は風呂に入らないから、コロナに対しての抵抗力が強い」など、貧困層の有権者の機嫌を損ねそうな危うい言動を行っている。投票まで1カ月を切ったが、まだまだ選挙の行方はわからない。