サンパウロ市内のフェイラの中には、NPOと称する団体が新型コロナウイルスの簡易検査を行っているところがある。10月13日現在の同NPOのデータだと、1029人がテストを受けたところ、960人は陰性だったが、69人は陽性だったという。この検査は15分間で結果が出る上、検査にかかる料金が29レアルと安価なことから人気が高く、11月末まで場所を変えて行われる。アゴラ紙の報道によると、同種の検査のほとんどは国家衛生監督庁(ANVISA)の基準を満たしておらず、誤った検査結果が出る可能性が高いという。検査が多く行われること自体は感染拡大を防ぐ上で大切だが、市民が信頼できる検査をより広く行って欲しいところだ。
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19日午後から夕方にかけて、サンパウロ市で強い雨が降った。降ったのは市内全域だが、降水量では北部、中央部が20ミリ前後と多く、マルジナル・チエテ付近で特に目立ったという。大サンパウロ都市圏ではアルジャーで土砂崩れが発生した他、洪水との通報もあった。サンパウロ市北部、オザスコ、バルエリではカステロ・ブランコ道で冠水が起きたという。予報だと、この数日は「午前中暑くて、午後に強い雨」の日が続くという。やっと、サンパウロ市らしい雨季の始まりか。
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リオ市の20日付官報に、11月1日からエスコーラ・デ・サンバの練習場を使ったイベントの開催を認めると掲載された。これで、サンバの練習やフェイジョアーダ会、ショーなどのイベント開催が可能となったが、人ごみは避けなければならない。来年のリオのカーニバルは2月には行われないことが決まっており、開催日時もまだ未定だ。当面は小規模なイベントでしばし我慢、といったところか。