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金井駐在武官着任、初来聖=「古き良き日本文化に感動」

左から日下野理事長、金井駐在官、清原会長

左から日下野理事長、金井駐在官、清原会長

 在ブラジル日本国大使館付きの防衛駐在官(三代目)に就任した金井茂樹一等陸佐(熊本県、44歳)が10月6日、ブラジル熊本県文化交流協会の清原健児会長と日下野良武理事長と共に来社した。
 金井駐在官は熊本県玉名市生まれ。同市立鍋小学校、岱明(たいめい)中学、玉名高校、防衛大学校を経て自衛官になった。7月7日に同大使館に着任。自粛期間を経て9月に出張許可がおりたという。
 「同時期にナイジェリアに赴任予定の人もいましたが延期になりました。ブラジルは何故か通してくれて本当に運が良かったです」と赴任の胸中を語る。
 金井さんは今回初めてサンパウロ市に訪れ「昨年、防衛省の研修でリオとブラジリアにも行きましたがそこと比べても大都市ですね」と感想を語る。
 当国の印象について「明るく朗らかな国民でいいですね。今の所、特に不自由はないです」とし、日系社会についても「古き良き日本文化が残っていて驚きと感動を覚えました。お互いが密に連絡を取り合い横の繋がりが強い印象です。日本の外にこんな素晴らしい文化が根付いていることに、先人に感謝するとともに大変勉強になります」と感心しながら述べた。
 日伯間の今後の関係について「現在、日本の自衛隊とブラジルの軍隊との関係性はそんなに強いものではありません。ただし、これだけ日系社会がブラジルに根付いていて、日系人の中将クラスが続々と輩出されていることから、きっと将来は密接な関係になると思います」との展望を述べた。
 「2022年のブラジル独立200周年への練習艦隊派遣の計画はないのですか?」との記者からの質問に、「そうなるといいですね」と期待している様子だった。清原会長らは「もしそうなったら半舷上陸する自衛官をみなで盛大に歓迎しなくては」と語った。
 当日は、清原会長の案内で熊本県文化協会会館、ブラジル日本移民開拓先没者慰霊碑、日本館などを訪問した。また、陸軍の南東軍司令本部も訪問し、総司令官ら軍幹部と歓談。在サンパウロ総領事館の桑名良輔総領事と同司令部の正面にある池への錦鯉贈呈式典に臨んだ。