外出自粛令が発令されて8カ月が経って感染ピークを越え、あちこちの県人会が徐々にイベントを始めるようになった昨今、早くも2回目のイベントを開催して成功させた県人会がある。全県人会に先駆けて7月に「フェイジョアーダ祭り」を行った高知県人会だ。今回は2回目のイベント「パエリア祭り」を10月3日に開催して無事完売、2連続で成功をおさめた。
「正直いって、前回同様に売れるのだろうか…と心配でした。ですが、皆さんのおかげで無事完売です」――ブラジル高知県人会の片山アルナルド会長(二世、75歳)は安堵の表情でそう語った。
今回のメインの食事であるパエリア(スペイン風魚介類の炊き込みご飯)は250人前、その他の焼きそばは100人前、桜餅は450個程を販売して大盛況だった。
片山会長は「ここまで売れるとおもいませんでした。購入していただいた方も、手伝っていた方にも本当に感謝しています」と笑顔で語る。
同祭の料理を支えた婦人部一同は、「まさか2回目もここまで売れるとは予想できませんでした。嬉しいことに各方面から多くの注文をいただき、用意していた材料だけでは足りなかったため、急きょ材料を買い増しに行きました。心のそこから感謝しています」と声を揃えて深謝した。
なお、同県人会最大の年中行事、土佐祭りについても試行錯誤をしているところだ。「コロナ禍なので州政府の許可待ちです。ですが延期になった第9回土佐祭りを、11月に延期して実施できないかを検討中です。1日目はオンラインライブ、2日・3日目は出店などを出そうと考えています。感染対策をしっかりして盛り上がる祭りにしたいですね」と片山会長は語った。