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《ブラジル》4カ月で2度もコロナに感染=異なるウイルスかを確認中

自らの体験を語るカルロス氏(22日付G1サイトの記事の一部)

 リオ州保健局が、5月と9月にコロナ感染症の検査で陽性反応を示した男性について、異なった型のウイルスによる「再感染」かを調べている事を明らかにした。
 わずか4カ月間で2度も陽性と判定されたのは、リオ州メスキッタ市に住むカルロス・アルベルト・カルヴァーリョ氏(60)だ。
 カルロス氏が最初にコロナ感染症との診断を受けたのは5月で、この時は無症状だった。だが、9月に発症した時は重症で、集中治療室で13日間、一般病棟で3日間の入院が必要となった。
 カルロス氏の娘で弁護士のクリスチアーナ・カルヴァーリョ氏によると、家族の中で最初に発症したのは母親(カルロス氏の妻)だった。母親が発熱と頭痛を訴え、血圧も上昇したため、医者に連れて行ったところ、コロナ感染症と診断された。
 念のため、他の家族も検査を受けたところ、何の症状も出ていなかったカルロス氏に陽性反応が出て、コロナ感染が確認された。
 カルロス氏はその後、9月14日に風邪のような症状を訴えた。最初は発熱と下痢だけだったが、17日は血圧も上昇したため、ニロポリス市の病院の救急外来で診察を受けたところ、その日は帰宅するよう言われた。
 しかし、23日になって症状が悪化。疲れと息苦しさを感じて、病院に行ったところ、肺の75%が炎症を起こしている事が判明し、PCR検査でも陽性が確認されたため、集中治療室に入院となった。

 カルロス氏が受けたのは2回ともPCR検査。検査を受けた場所は、1回目がノヴァ・イグアス市のテラ・ペレイラ・バイオ医療センター、2回目はニロポリス市のプロニル病院と異なっている。
 最初の検査で確認されたウイルスが体内に残っていて発症したと考えるには間隔が長過ぎると考えた医師らは、カルロス氏の血液を採取し、別々の型のウイルスによる再感染か否かを確認するための検査を依頼した。
 リオ州保健局は21日に、ニロポリス市感染症予防課から、カルロス氏が再感染を起こした可能性があるとの報告を受けた。ウイルスの型が異なる事が確認されれば、同州初の再感染例となり、保健省にも報告される。
 ブラジル国内では、サンパウロ州リベイロン・プレット在住の患者が、異なった型のウイルスによる再感染を起こしていた事が確認されており、9月発行の学会誌でも報告された。
 新型コロナウイルスはまだまだ研究途上で、症状や体内に留まる期間など、次々に新しい事実が報告されている。
 リオ州ではヴォルタ・レドンダ市でも、39歳の女性が5月と8月に陽性反応を起こした例が報告されており、州保健局と保健省が再感染か否かを確認するための検査を行っている。(22日付G1サイトより)