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《ブラジル》Ibamaが消防士を火災現場に戻す=経済省からの資金解放の約束受け

 【既報関連】21日に全国で活動中の消防士達に基地帰還を命じた国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)が、22日に現場復帰を命じたと23日付現地紙サイトが報じた。
 消防士への帰還命令は活動資金の枯渇と負債の累積が直接的な理由で、リカルド・サレス環境相も21日に、Ibamaと生物多様性保存のためのシコ・メンデス研究所(ICMBio)に同じ命令を出した。
 森林火災が急増中なのに、22日午前0時からは消防士の活動停止という事態を重く見た環境省は、22日に同省予算の中から1600万レアルを割いて、Ibamaの負債を払う事を決めた。
 この金額は当初、ICMBioと分割する事も見込まれたが、Ibamaの負債額はこの金額を上回っているため、当面はIbamaだけにつぎ込まれる事になった。

 だが、それだけでは活動再開は困難なため、パウロ・ゲデス経済相は22日、サレス環境相や経済省幹部らと2時間に及ぶ会合を開き、23日の内に解決策を提示する事を約束した。これを受け、Ibamaは同日、消防士1400人に現場復帰を命令。23日からは従来通り、消火ならびに監視活動を続ける。
 アミルトン・モウロン副大統領が23日に語ったところによると、22日には同副大統領とブラガ・ネット官房長官との間でも会合が持たれ、22日に財務局が、凍結されていた環境省の予算1億3400万レアルの解放を約束したという。
 21日の基地帰還命令後、一部の消防士は22日に現場を離れ、基地に戻り始めていたが、マット・グロッソ州にいたIbamaの消防士185人は24日から活動停止の予定だったため、そのまま活動を継続する。