サンパウロ市市長選候補のフィリペ・サバラ氏が25日夜、所属政党からの追放と副候補の撤退を理由に出馬資格失格の処分を受けた。26日付現地紙が報じている。
これは24日に、サバラ氏の所属政党だったノーヴォが、副候補のマリア・エレーナ氏が選挙から引き上げることを理由に、シャッパ無効を訴えたことに対して、サンパウロ州の選挙地域裁判所(TRE)が応じたものだ。
ノーヴォは9月にもサバラ氏の追放処分を発表していたが、サバラ氏が出馬を強行していた。同氏の処分は同党の倫理審議会で検討されており、21日に正式に除名となっていた。サバラ氏は選挙地域裁の判断に対しても、「ジョアン・アモエド党首の意に沿わないと除名される」とノーヴォを責め、上告して戦うことを約束した。
テレビやラジオでの同氏の選挙放送は、26日も流れていた。サバラ氏は同市長選での世論調査で1%に満たない支持率で苦戦が続いている。