【既報関連】リオ市北部のボンスセッソ連邦総合病院で27日の朝発生した火災は、煙の発生が止まらず、現場を冷やす作業が29日朝も継続されていると同日付現地紙サイトが報じている。
病院側の報告によると、第1、第2棟の入院患者計191人は他の医療機関に転院したが、それ以外の37人は退院許可を得て自宅に戻った。28日夜には、コロナ感染症で入院していた73歳の女性が死亡した事が確認された。
同病院には29日朝7時頃、事前に問い合わせたところ、診察は予定通り行われる予定だと聞いたと言う患者達が数人集まっていた。患者の中には、1カ月前に診察予約が入っていたとしてカシアス市から来た人や、第3棟で診察を受ける予定のたペトロポリス市在住の妊婦もいた。
病院側は28日、11月1日からは診察などを全て停止し、改築・改修工事を行うと発表した。病院職員らは全員、近日中に集団休暇に入る予定だが、腎臓病と臓器移植に関連する医師ら22人は例外で、やはり連邦病院であるラゴア病院で対応にあたるという。医療業務停止期間は確定していない。ただし、29日現在、保健省はまだ正式に決定した事ではないとしている。
出火原因は電気系統の問題ではないかと見られているが、建物の内部に入るのは、完全に鎮火した事が確認されてからとなる。連邦警察は既に、出火原因を調査するための手続きを始めている。