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《ブラジル》選挙高裁が軍の派遣先追加=選挙時の治安確保のため

【既報関連】選挙高等裁判所(TSE)が29日、統一地方選での治安確保のため、さらに4州に軍を派遣する事を承認した。
今回承認されたのは、アラゴアス、アマゾナス、マット・グロッソ、トカンチンスの4州から出ていた軍派遣要請だ。各州からの要請は、選挙地域裁(TRE)を経てTSEに送られる。TSEが承認した派遣案は、法務省に送られた上で正式な派遣となる。
軍派遣は、過去の選挙で暴力事件などが発生したところや、犯罪組織の抗争などが続いているところ、現地警察の人員不足などで治安が悪化しているところなどが対象となる。
また各TREは、軍の派遣が必要と判断した事由や派遣先などを明示する必要がある。
今年の統一地方選での軍派遣については、27日に、アマゾナス、アクレ、マラニョン、マット・グロッソ・ド・スル、パラー、ピアウイー、リオ・グランデ・ド・ノルテの7州345市への派遣が承認されたと報じられていたが、29日の報道では、348市に訂正された。
27日に承認された348市の中には、リオ・ブランコ(アクレ州)とサンルイス(マラニョン州)の二つの州都が含まれている。また、アマゾナスは27日と29日の両日に、軍派遣が認められたとあるため、派遣を要請した市の数が増えた可能性がある。
現時点での軍派遣先は計10州になるが、29日に承認された4州ではいくつの市に軍が派遣されるのかは、まだ明らかにされていない。(29日付アジェンシア・ブラジルより)