2020年のインフレ率予想が、コロナウイルスのパンデミック以降、はじめて3%台に乗った。3日付現地紙が報じている。
これは3日、中央銀行による経済動向調査「フォーカス」の発表で明らかになったもの。この予想率は、100を超える金融機関の予想を集計、算出されている。それによると、前回のフォーカスでの予想は2・99%まで上がっていたが、今回は3・02%に上方修正された。
今年のインフレ率予想は、3月23日を最後に3%を割っていた。それは、コロナ禍によって消費活動が落ち込んだため、インフレは起こりようがないと思われていたためだ。6月初旬の時点の予想では、3%の約半分の1・52%まで下がっていた。
だが、政府の緊急支援金支給による購買力の向上や、各自治体の外出自粛規制緩和により、消費活動が活性化しはじめて以降、インフレ率は12週連続で上方修正されていた。9月には月間の拡大消費者物価指数(IPCA)が過去25年間で最高となる0・94%ポイントの上昇を記録していた。