野村アウレリオサンパウロ市議は8月27日、「ブラジルにおける活け花の普及へ大いに貢献した」として華道家元池坊45代目家元の池坊専永宗匠に功労賞を授与した。華道家元池坊華道会南米支部(阿部すみ子支部長)は、1960年11月23日に設立し、今年で60周年を迎える。
同会では60周年を記念して家元池坊専永宗匠と野田学・特別派遣教授が来伯し、8月27日から30日までの間、サンパウロ市文化センターで大規模な活け花展を開催するに加え、ジャパンハウスで生け花のデモンストレーションが行う予定だった。
ところが新型コロナウイルスの世界的流行により「予定は全てキャンセルになりました」と阿部支部長は沈んだ声で説明した。「ですが、野村市議の努力のお陰で、専永宗匠を功労賞で表彰していただけました」と喜びに顔を綻ばせた。
専永宗匠は来伯できるのが10年に一度ほどのため、授与した功労賞の表彰状を「日本に送る方法を考えています」と説明する。
現在、同支部にはサンパウロ州全域に約120人の会員がおり会議や教室がリベルダーデで行われていたが、コロナ禍により会議や教室などの活動も停止になっているという。