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《ボリビア》左派アルセ新大統領が就任=エヴォ氏も亡命先から帰還

大統領就任式のルイス・アルセ氏(Min. Presidencia)

 8日、ボリビアでルイス・アルセ氏の大統領就任式が行われた。亡命していた前任者のエヴォ・モラレス氏が9日に帰国した。9日付現地紙、サイトが報じている。
 就任式は午後2時から首都ラパスにある国民議会の議事堂で行われた。アルセ氏はこの席で、昨年行われた大統領選後の暴動を振り返り、「最も貧しい層の人々を相手取った内戦となり、多くの人が死に、人種差別を受けた」と語り、選挙結果を不満とした極右勢力が、昨年の選挙で4選を決めたとされていたエヴォ氏の支持母体である先住民を暴力行為で襲ったことを批判した。
 さらに、「コロナウイルスのパンデミックを利用して違法な暫定政権を続けた」と、同選挙後に1年続いたヘネアネ・アニェス暫定大統領の政権も批判した。

 エヴォ氏の政党・社会運動(MAS)の後継者で、エヴォ政権の閣僚でもあったアクレ氏は、10月の選挙で55%の支持を得て、一次投票で圧勝した。同氏は就任式で、「今日からボリビアの新しい一章がはじまる」と力強く語った。
 この就任式に、隣国のボルソナロ大統領は出席していない。
 就任式翌日の9日には、昨年11月10日の辞任表明から約1年を経たエヴォ氏が、亡命先のアルゼンチンから帰国した。国境の町ヴィジャゾンでは大群衆がエヴォ氏の帰還を温かく迎えた。