法務省が国境警備のための国家治安部隊(フォルサ・ナシオナル、FN)の派遣期間を180日間延長する事を決め、10日付連邦官報に掲載した。
FNの派遣は国境地域での犯罪発生の防止と抑制にあたる連邦警察を援助するためのもので、延長後の任期は21年5月8日までだ。
FNは軍警や消防士などからなり、構成員や派遣期間その他の計画は、法務省国家治安局傘下の国家治安部隊総局がたてる。FNの派遣は再延長される可能性があるが、延長要請が出なければ、任期満了と共に即時撤退となる。
今回延長されたFNの派遣は国境警備が目的だが、暴動後の刑務所内の警備と安全確保やパンタナルでの森林火災への対応など、派遣地や派遣の目的は多岐にわたっている。
最近は、ロライマ州に限定されていたベネズエラからの難民がアクレ州からも入って来始めたといった報道もあり、新型コロナウイルスによるパンデミックの中の国境警備や入国管理は、これまで以上に神経を使うものになりそうだ。(10日付アジェンシア・ブラジル、10月29日、11月6日付エスタード紙などより)