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バイデン氏がブラジル人指名=コロナ対策班のルシアナ・ボリオ氏

コロナ対策班のメンバーに指名されたボリオ氏(9日付Vejaサイトの記事の一部)

 米国の次期大統領に選ばれたジョー・バイデン氏が9日に発表したコロナ対策班にブラジル人女医のルシアナ・ボリオ氏が入っており、ブラジルで話題になっている。
 ボリオ氏は1980年代の終わりから米国に住んでおり、現在は米国食品医薬品局(FDA)の科学者のチーフだ。生物の免疫機能や感染症、公衆衛生の専門家で、外交問題評議会のシンクタンクの一員でもある。
 同氏は国家安全保障評議会(NSC)の理事の一人だったが、トランプ大統領が2018年に担当部署を廃止したため、別の部署に異動。2019年5月までは、ホワイトハウスの補佐官の一人として勤務していたが、その後は国家防衛や治安に関するテクノロジー戦略への投資会社、In-Q-Telに移った。

 同氏は、新型コロナウイルスのパンデミックの初期からクロロキンの採用に反対していた科学者の一人だ。
 バイデン氏のコロナ対策班には米国を代表する大学の研究者や、世界保健機関(WHO)のメンバーだった人達も参加している。
 バイデン氏は新たに発表したコロナ対策班の役割について、「政権移行に際する審議会は、国民を感染症のリスクから守るため、予防接種の安全性やその効果的な配布のあり方なども含めたコロナ対策を構築する」と説明している。
 バイデン氏はコロナ対策班のメンバーを発表すると共に、マスクの着用を求めるなどして、コロナ対策にも取り組み始めた事をアピールした。(9日付Vejaサイト、10日付アジェンシア・ブラジルなどより)