ブラジル中央銀行の13日の発表によると、第3四半期の経済活性化指数(IBC-Br)は136・34ポイントで前期比で9・47%成長し、リセッション(景気後退)は2期限りで脱出と同日付伯字紙サイトが報じた。
IBC-Brは地理統計院(IBGE)が12月に発表する予定の国内総生産(GDP)の先取り指数で、第1、第2四半期と続いた前期比減が覆った事で、景気後退からの脱出は確実と見られている。
ただ3月、4月のIBC-Brは各々、前月比で5・89%、9・2%と大幅な落ち込みを記録しており(第2四半期のGDPは前期比9・7%減)、5月から続いた前月比増後もまだ、2月の水準(139・80ポイント)には戻っていない。
9月のIBC-Brは8月比で1・29%回復したが、第3四半期は昨年同期比で3%減、1~9月も昨年同期比で4・93%減、直近12カ月間でも3・32%減となっている。
中銀によると、緊急支援金の支給などが景気の回復を早めたのは確かだが、経済活動再開のペースは緩やかで、地域格差や業種間格差も大きい事が明らか。今後の回復のあり方はこれまでよりも先行き不透明感が高まったとの見解も明らかにした。
中銀によると、パンデミック前の水準まで回復したのは、6~8月の3カ月間でその前の3カ月間を6・7%上回る成長を見せた北部だけ。外出自粛などの影響がより大きかったサービス業の回復は予想以上に遅れているという。