ブラジル高知県人会の副会長を務めていた文野雅甫さんが、11月2日午後1時半から2時頃にオザスコ市内の市立病院で亡くなった。行年79歳。文野さんは以前から腎臓癌を患っており、合併症による肺炎で亡くなったという。
翌日3日11時にマイリンケ墓地に埋葬、家族や友人のみで見送った。初七日や四十九日、お悔やみの会等の式は予定していないという。
文野さんは1941年2月25日生まれ。高知県土佐清水市出身。1959年に渡伯し、初めは農業に従事。60年代頃からはサンパウロ市近郊のオザスコ市で食料雑貨店を営んでいた。
20年以上高知県人会の副会長や書記などを担ってきた。片山俊一アルナルド会長は「賑やかで明るく面倒見の良いひとでした」と振り返り、「県人会にとって大変惜しい人をなくしました」と故人を偲んだ。
文野さんは「ブラジル土佐清水市出身者親睦会」の世話人をしており、土佐清水出身による合同慰霊祭も開かれていた。2015年には土佐清水市の泥谷光信(ひじや・みつのぶ)市長が来伯し、1980年の矢野川市長以来35年ぶりの慰霊祭出席を実現させている。