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今年のインフレは3・25%=金融機関のアナリストが予測

年末が近づき、なおさら注目される動向予測(Marcello Casal Jr./Agencia Brasil)

 中央銀行が毎週行う経済動向調査「フォーカス」の最新調査で、国内の金融機関のアナリスト達が今年のインフレが亢進傾向にあるとみている事が明らかになった。
 年末のインフレ率(広範囲消費者物価指数、IPCA)は3・20%から3・25%に上方修正された。IPCAの上方修正は14週連続だ。21年のIPCA予測も3・17%から3・22%に、4週連続で上方修正された。22年と23年のIPCAは3・5%と3・25%で据え置かれた。
 今年のIPCA予想はまだ、政府目標の4%プラスマイナス1・5%ポイント(2・5%~5・5%)の範囲内だ。21年の目標の中央値は3・75%となっている。

 インフレ率の予想が上方修正された事で、経済基本金利(Selic)の動向も気がかりだが、12月に持たれる通貨政策委員会(Copom)では現行年利(2%)を維持するとの見方が一般的だ。ただし、来年のSelicは年2・75%と予想されている。 また、今年の国内総生産(GDP)成長率は、昨年比4・80%減との予想が、4・66%減に上昇修正された。来年以降は、21年が3・31%、22年と23年も2・50%の成長との見通しが維持された。
 年末時点の為替相場の予想は、1ドル=5・45レアルが5・41レアルに修正されたが、来年の為替は1ドル=5・20レアルで維持された。(16日付アジェンシア・ブラジルより)