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東本願寺=ブラジル国籍の大谷暢裕新門首=継承式19日にオンラインで

大谷暢裕門首

大谷暢裕門首

 真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)は、7月1日に真宗大谷派第26代門首に就任した大谷暢裕氏(69歳、ちょうゆう)の「門首継承式」を19日22時(日本時間20日10時)にオンラインで配信することを発表した。
 同派は親鸞開祖以来、750年の歴史を持ち、所属寺院数は約8千と日本でも有数の規模を誇る。
 大谷新門首は、6月30日付けで退任した大谷暢顯前門首(ちょうけん、90歳)のいとこで、南米開教使となった父の故暢慶氏と共に1歳の時に渡伯した。その後、サンパウロ大学(USP)理学部で物理学を学び、ブラジルの航空技術研究所に勤めた。
 2011年には真宗大谷派の鍵役に就任。14年には同派の門首後継者となった為、翌15年から京都に住み、本年7月1日より新門首として就任した。
 大谷氏は南米開教のため、幼少期に家族とブラジルへ移住したことから同国の国籍を所持している。同派で外国籍を持つものが門首に選ばれるのは初となる。
 また、暢裕氏が今回門首に就任したことにより、その息子である大谷裕(ゆう)氏(35歳)が新門(次期門首の意味)となる。裕氏は現在京都に在住で、以前の暢裕氏と同じ開教司教に就任した。
 暢裕門首は、就任にあたって「親鸞聖人がひらかれた浄土真宗の教えは、国や人種、性別、年齢などに関わりなく、差別のない平等の世界を説いている教えです。言葉や文化の違いを超えて、南無阿弥陀仏のみ教えを世界に届けたい」とその抱負を語っている。
 真宗大谷派第26代門首継承式は、東本願寺公式ユーチューブチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCLPB2H1qV_1BjH1KAVizZfA/live)で誰でも視聴が可能。