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《ブラジル》SC州=初の黒人女性市議に殺人予告=「死んで白人の補欠と代われ」

黒人女性市議への殺人予告を報じるG1サイト記事

 サンタカタリーナ州ジョインヴィレで、市の歴史始まって以来初の黒人女性として当選を果たした候補が、暗殺をほのめかした恐喝にあっていたことがわかった。19日付現地紙サイトなどが報じている。
 被害を受けたのは、15日のジョインヴィレ市議選で当選したアナ・ルシア・マルチンス氏(労働者党・PT)だ。彼女は当選直後から「誰かがお前を殺して白人の補欠候補と代わるだけだ」などといった脅迫を受けているという。

 また、当選して以降、彼女のインスタグラムにも何者かが侵入して、写真を消すなどの行為を行っているという。
 この件はすでに公にされ、人種差別犯罪として捜査もはじまっている。19日には、彼女に攻撃を仕掛けたソーシャルネットワーク上のアカウントのプロフィールが、18日に消されていたことも判明した。
 「厳しいことはわかっていた。21世紀になってから20年も経っているのに、黒人女性が市議に選ばれたことがないようなところだから。でも、こんなに暴力的な被害を受けるとは思わなかった」とアナ氏は語っている。