中央銀行が23日に発表した経済動向調査「フォーカス」によると、年末時点のインフレ予測は3・45%、国内総生産(GDP)は4・5%減に上方修正されたと同日付現地サイトが報じた。
フォーカスは国内の金融機関のアナリスト達の予想した数値を集計したもの。インフレ率予測は、先週の3・25%から3・45%に、15週連続で上方修正された。来年のインフレ率の予測も3・22%から3・40%に修正されたが、今年と来年の予測は共に、政府目標の4%と3・75%を下回っている。22年と23年の予測は、政府目標の3・50%と3・25%のままで据え置かれた。
国内の金融機関のアナリスト達は、今年のGDP成長率を4・66%減から4・55%減に上方修正した。来年の予想も3・31%増から3・40%増に上方修正されたが、22年と23年の予想は2・50%増で据え置かれている。
インフレ予測が連続して引き上げられているにも関わらず、年末時点の経済基本金利(Selic)は今回も、年2%のまま据え置かれた。ただし、来年末時点の予想は2・75%から3%に引き上げられた。22年末の予想は4・5%、23年は6%となっている。
なお、年末時点の為替相場は、1ドル=5・41レアルから5・38レアルに引き下げられたが、来年末時点の予想は1ドル=5・20レアルのままで据え置かれた。