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《ブラジル》テラ前市民相=新型コロナに感染して入院=感染爆発初期には軽視発言連発

 前市民相のオズマール・テラ下議(民主運動・MDB)がコロナウイルスに感染し、入院した。同氏は4月に、コロナウイルスの感染爆発の可能性を伝える報道を強く疑う発言を繰り返し、保健相の有力候補にもなっていた。23日付現地紙、サイトが報じている。
 テラ氏は13日にコロナへ感染したことを公表。その際は症状はなく、ヒドロキシクロロキンを服用して治療を行っていた。だが10日経っても回復が思わしくなく、22日にリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレの病院に検査入院することとなった。

 テラ氏は、今年の3月にブラジルでコロナの感染爆発が始まった頃、連日、現地紙を賑わせた。同氏は南大河州の保健局長をつとめていた経験を基にして、コロナウイルスに関して「2009年に大流行したH1N1型インフルエンザの感染者数は超えない」などと語り、自分の主張するグラフなどを見せてネット上で証明を試みていた。4月にルイス・エンリケ・マンデッタ氏が保健相を解任された際には後任を強く噂されたほどだった。
 だが、テラ氏が4月の時点で「国内で2100人ほど」と予想したコロナでの死者は、もはや17万人に迫っており、クロロキンの薬効も国際的に否定されている。