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《ブラジル》10月は39万5千人弱の雇用純増=今年の累積ではまだマイナス

今年に入ってからの正規雇用者の増減を示すグラフ(26日付G1サイトの記事の一部)

 経済省が26日に発表した全就労・失業者台帳(Caged)のデータによると、10月は正規雇用者数が39万4989人増えた。10月の純増数は、1992年のCaged創設以来最高で、関係者の予想を大幅に上回ったという。
 10月の新規採用者は154万8628人で、解雇者は115万3639人だった。正規雇用者は4カ月連続で純増を記録している。
 だが1~10月の累積ではまだ、3~5月の雇用純減分を取り戻せておらず、今年の正規雇用者総数は17万1139人減っている。1~10月の正規雇用者純減数は、2016年同期の75万1816人に次ぐ大きさだという。
 ゲデス経済相は、新型コロナの感染拡大によって生じた雇用減はまだ回復しきれていないが、年末までには純減分を取り戻せると見ている。
 正規雇用者の増減は部門毎の差が大きく、10月の場合は、サービス業の15万6766人を筆頭に、商業で11万5647人、工業一般で8万6426人、建設業で3万6296人の純増を見たが、農閑期の農業は120人の純減。公務員やその他のサービスも6009人と2976人と小幅な増加に止まった。

 新規採用者の内、1万611人は1日の就労時間が8時間未満、または週あたりの就労日が少ないインテルミテンテと呼ばれるタイプの契約で、複数の企業とこのタイプの契約を結んだ人も278人いた。このタイプの契約を結んだ正規雇用者が多かったのはサービス業の5692人で、以下、建設業1895人、工業1600人、商業1056人、農牧業368人と続いている。
 一時採用の正規雇用者も1328人の純増となっており、46人は複数の企業と契約している。
 また、雇用主と労働者が合意の上での解雇は、1万43社で1万5331件あった。
 雇用純増をけん引したのは南東部の18万6884人で、以下、南部9万2932人、北東部6万9519人、中西部2万5024人、北部2万658人となっている。(26日付アジェンシア・ブラジル、同G1サイトより)