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《ブラジル》平均寿命が0・3年伸び76・6年に=80年間で31・1年長命に

平均寿命の推移(26日付G1サイトの記事の一部)

 地理統計院(IBGE)が26日、2019年に生まれた人の平均余命(平均寿命)は76・6年と官報に発表したと同日付現地サイトが報じた。「平均寿命」は0歳の人が平均何年生きられるかを示すもの。
 平均寿命や平均余命はIBGEが前年7月1日のデータから算出している。平均寿命は0歳の人の平均余命で、1940年の45・5年以来、80年間で31・1年伸びた。
 19年の年齢別平均余命は、0歳(同年生まれ)が76・6年で、以下、30歳48・9年、40歳39・7年、50歳30・8年、60歳22・7年、70歳15・5年、80歳9・7年となっている。80年前の50歳の人の平均余命は19・1年だった。
 年齢に平均余命を足した数字が年齢が進むほど大きくなるのは、新生児や幼児の死亡率の高さや交通事故や犯罪に巻き込まれ易い若者の死亡率の高さを反映している。年代別死亡率は全年代で低下しているが、男性の方が高く、平均寿命や平均余命に性差が生じる。

 昨年の平均寿命は男性73・1年(前年比0・3年増)、女性80・1年(同0・2年増)だった。年代別死亡率の差が最も大きいのは15~34歳で、20歳男性が25歳までに死亡する可能性は女性の4・5倍だ。
 平均寿命最長州はサンタカタリーナの79・9年、最短はマラニョンの71・4年だった。
 65歳以上の人は9・5%で、80年前の2・4%の約4倍だ。長寿化で年金受給者数や受給年数が増せば、社会保障制度改革の必要も高まる。
 1歳までの子供の死亡率は出生児1千人あたり11・9人で、80年前の146・6人から大幅に改善。5歳までの死亡率も、212・1人から14人に低下している。