41人の死者を出したサンパウロ州タグアイーでの交通事故の詳報が入ってきている。検証の結果、カーブで追い越しをかけようとしたバスが勢い余って反対車線にはみ出て、肥料を運んでいた荷台連結型トラックと衝突したとの見方が強まった。警察は引き続き、聞き取り調査などを行っている。だが、バス会社は正規の営業登録がなされておらず、車両税や強制保険なども不払いだった。バス自体も違反件数が11件で、事故当時はブレーキが利かなかったという証言もある。車体が大破し、一部の遺体は路上に投げ出されていた。車内に残された遺体は車体や座席に挟まれていて、回収は困難を極めた。事故現場はアクセスが非常に難しく、救急隊の一部はヘリで派遣されたが、最後の遺体が運び出されたのは事故発生から6時間後の正午過ぎだった。同州道での事故は今年6度目だ。通夜は25~26日に執り行われ、26日には埋葬も行われた。
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25日のマラドーナの急死は、同日開催のリベルタドーレス杯の試合にも影響を与えた。マラドーナの古巣で彼の少年時代の憧れのチームでもあったボカ・ジュニオルズはこの日、リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレでインテルナシオナルと試合を行う予定だったが、ボカとマラドーナの親密な関係を考慮した南米サッカー連盟の判断で試合が中止された。この試合は12月2日に振り替えられ、ブエノスアイレスでの第2戦は9日に行われる。
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この日のリベルタドーレス杯で、パルメイラスは敵地エクアドルでのデルフィン戦に3―1で快勝。来週の本拠地での第2戦を前に、かなり有利な状況となった。決勝トーナメント進出の16チーム中、ブラジル勢は6チームで、25日現在、4試合で2勝2分。全チーム揃って8強戦に進みたいところだ。