27日の「ブラック・フライデー」の売れ方は、コロナ禍の影響もあり、ネット上が強く、販売店では弱いという傾向が出ていると、27日付現地サイトが報じている。
ブラック・フライデーはここ数年、ブラジルでもクリスマスと並ぶ、年間を通じた小売の稼ぎどきとして定着している。だが、今年はコロナウイルスの影響もあり、店頭での混雑を避け、ネット上で購入を行う例が増えているという。
消費調査団体ネオトラストが行った調査によると、27日午後2時半過ぎの段階でのネットでの購入は47億5700万件に及び、31億4千レアルの売上が記録されているという。購入額の平均は660・13レアルで、衣類や美容関連の商品、香水、日用品、エンターテイメントへの消費が多いという。
大手小売店は26日夜から特別セールを始めており、27日朝の段階で、オンラインの売り上げは前年比で85%増に達したという。
逆に実店頭では不入りが目立っている。サンパウロ市北部にあり、小売大手のマガジン・ルイーザの店舗では最大のチエテ支店では、ブラック・フライデーに備えて30人を臨時採用した。ところが9時現在で店員の方が顧客より多い位で、混雑は起きていなかったという。