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ブラジル・アルゼンチン首脳会談=確執から遠ざかる隣国=就任1年後に和解?

会談中のボルソナロ大統領(Alan Santos/PR)

 ボルソナロ大統領は11月30日、アルゼンチンのフェルナンデス大統領との初めての二国間会合をビデオ・カンファレンス形式で行った。12月1日付現地紙が報じている。
 ボルソナロ、フェルナンデス両大統領は、メルコスル会議などでは顔を合わせていたが、ふたりで会談を行ったのはこれがはじめてだ。
 その背景には、ボルソナロ大統領によるフェルナンデス氏の嫌悪があった。極右路線のボルソナロ氏はかねてから、左派ポピュリズムのキルチネル夫妻の流れをくむフェルナンデス氏を批判しており、2019年のアルゼンチン大統領選挙前には、同国を訪れたボルソナロ氏がマクリ氏の再選を強く願う発言を行って問題となった。この発言が理由のひとつとなり、マクリ氏の支持率は急落。結果的にフェルナンデス氏の当選を招いたとも言われる。
 一方のフェルナンデス氏も、「人種差別者」「性差別者」「暴力先導者」など、ボルソナロ氏への批判を幾度も、公然と繰り返した。その結果、19年12月のフェルナンデス氏の大統領就任式にもボルソナロ氏は出席しなかった。

 こうしたこともあり、フェルナンデス氏就任から1年かかっての二国間会議となった。この11月30日という日付は、ジョゼ・サルネイ、ラウル・アルフォンシン両大統領が1985年に、ブラジル民政復帰後初の二国間会談を行った「友好の日」とも称される日の35周年だった。ここからメルコスルが始まったとも言われる記念日だ。
 ボルソナロ氏は、これまで公に行っていなかったアルゼンチンのサッカーの英雄、マラドーナの死を惜しむ発言などを行い、会談は和やかに進められた。
 両者はメルコスルの強化の点で意気投合した。フェルナンデス氏はボルソナロ氏へ環境問題に取り組むよう求めたが、強い反発も起きなかった。
 今回の会談は、フェルナンデス氏がキルチネル氏と距離を置く姿勢を見せていることと、アルゼンチンのブラジル大使ダニエル・スキオリ氏が、大統領三男エドゥアルド氏と会食を行うなど、距離を縮める努力が背後にあったことが原因で実現したと言われている。

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