アルゼンチン政府が11月27日に、ブラジルと国境をなすミシオネス州カンポ・ヴィエラ市やイタカルアレ市で新たなバッタの群れを見出し、ブラジルにも注意を促したと11月30日~12月1日付ブラジル国内サイトが報じた。
バッタの群れが観察されたのは、カンポ・ヴィエラ市の3農園とイタカルアレ市の1農園で、現在はさほど大きな被害は出ていないという。イタカルアレ市は、リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・シャヴィエル市やリンカン・ヴェルメーリョ市と10キロ前後しか離れていない。
アルゼンチンの国立健康と農業食品品質サービスセンター(Senasa)によると、今回のバッタの群れは8月に観察されたもののように長距離の移動はしないタイプ。リオ・グランデ・ド・スル州に被害が及ぶ可能性は少ないようだが、両国の技師達は必要な措置を速やかにとれるよう、群れの観察を継続すると共に、バッタの群れを見つけたらすぐ報告するよう、農家に要請した。
アルゼンチンは今年のはじめからバッタの大群の観察を続けており、8月までに同国を横切った群れは、パラグアイとの国境付近の同国北部を中心に九つあった。
8月に見つかった群れは今回の群れ以上の被害をもたらしたが、天候悪化や薬剤散布などで、リオ・グランデ・ド・スル州に被害が及ぶのは回避されていた。