サンパウロ商用・住宅不動産売買・賃貸・管理業者組合(Secovi-SP)は1日、サンパウロ市では新築家屋の販売が好調で、10月の家屋販売数は昨年同月比38%、前月比でも7・9%増の5552軒に達したと発表したと同日付現地サイトが報じた。
サンパウロ市での家屋販売は、新型コロナのパンデミックで大きく落ち込んだ経済活動が回復に向かい始めた5月以降、徐々に増加しており、8~10月の3カ月の累計(1万7049軒)は今年の販売総数の45%を占める。
1~10月の累計は3万8287軒で、昨年同期の3万6267軒を5・6%上回った。サンパウロ市では昨年、家屋販売数の新記録を更新しており、今年も記録更新の期待が高まっている。
Secoviのバジリオ・ジャフェト組合長は、「不動産販売はパンデミックが最も厳しかった時期以外、成長を記録し続けており、景気回復のために重要な役割を果たしている」との認識を示した。
Secoviでは、販売増の原因は金利の低下と手ごろな価格だと考えている。また、パンデミックの間も建設作業を止めなかったために提供できる物件が枯渇せずに済んだ事も、順調な販売を支えているという。
ジャフェト氏は「パンデミックの間も雇用を生み出し、経済活性化の一助となれた事や、現在の需要の高まりに応える事ができているのは、連邦政府が建設業をパンデミックの間も操業できる、必要不可欠な産業の一つと認めてくれたおかげだ」と語っている。