中央銀行が毎週月曜日に発表する経済の動向予想調査「フォーカス」で、インフレ予測が今年初めて政府目標の中央値を超えた。他方、GDPの成長率は前週の4・5%減が4・4%減に5週連続で上方修正されたと7日付現地サイトが報じた。
フォーカスは国内の金融機関100社以上への聞き取り調査の結果をまとめたもの。年末時点のインフレ予測は3・54%から4・21%に引き上げられ、今年初の政府目標の中央値(4%)超えとなった。政府目標には上下1・5%ポイントの幅があるから、現在も一応範囲内だ。来年の予想は3・47%が3・34%に下がった。
今年のインフレ予測は17週連続で引き上げられており、経済基本金利の行方が気になるが、今年は年2%のままで、来年は3%の見込み。22年は4・5%、23年は6%と予測されている。
今年のGDP成長率は4・40%減とされ、前週の4・5%減が上方修正された。来年の成長予測は3・5%増で据え置かれた。フォーカス予測は政府や国際機関の予測とは別だ。連邦政府は11月に今年のGDPの予測成長率を4・7%減から4・5%減に修正した。世界銀行の見通しは5・4%減、国際金融機関は5・8%減だ。
為替予測は、年末が1ドル=5・38レアルから5・22レアルに、来年末は5・20レアルから5・10レアルに各々引き下げられた。
貿易収支は今年の黒字額が579億ドルから580億ドルに上方修正されたが、来年の予想は565億ドルのままだ。外国投資は今年の予想が450億ドルから431・5億ドルに下方修正されたが、来年の予測は600億ドルで据え置かれた。