■訃報■オザスコ文協顧問=小東光男さん

小東光男さん

　オザスコ日伯文化体育協会（ＡＣＥＮＢＯ）の顧問、小東光男さん（こひがしみつお）が３日、聖市のサンカミーロ病院で亡くなった。行年８３歳。翌４日に家族や近親者だけで葬儀が行われ、パルケ・ド・ジャラグア墓地に埋葬された。
　オザスコ市の自宅で足を踏み外して頭部を強く打ち、意識不明になって病院に運び込まれ、そのまま亡くなったという。四十九日法要や偲ぶ会などは近日中に改めて告知されるという。
　小東さんは鳥取県出身。１９５８年、呼び寄せの単身移民として渡伯し、事務所用の家具販売店で成功し、息子らと共に数十店舗を展開した。日本人同業者を育てるなどの度量の広いところを見せつつ、聖市家具業界では有数の存在になった。
　オザスコ文協の顧問として運動会や文化祭などに寄付するだけでなく、日本移民９０周年、戦後移民５０周年祭、移民百周年、同１１０周年でも各事務所の事務機器や事務用品一式を寄付しながらも、生前は一切名前を出さなかった影の功労者でもあった。