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《ウルグアイ》ヴァスケス前大統領死去=2期10年務めた左派大統領

ヴァスケス前大統領(Gobierno de la República, via Wikimedia Commons)

 ウルグアイのタバレー・ヴァスケス前大統領が6日、肺がんにより死去した。80歳だった。7日付現地紙が報じている。
 ヴァスケス氏は1940年に首都モンテビデオで生まれた。元々は医師で、モンテビデオのプロ・サッカー・クラブ「プログレーゾ」のオーナーなどをしていたが、1989年、左翼連合「拡大前線」の候補としてモンテビデオ市長選に出馬して当選。94年まで市長をつとめた。
 その後、大統領選に2度出馬して落選した後、2004年10月に行われた大統領選で当選。国民党とコロラド党が大統領を独占していた同国で、史上初の左派の大統領となった。

 1期5年大統領を務めた後、ホセ・ムヒカ氏に大統領を譲った後、2014年10月の選挙に再び出馬して当選。2015年3月から5年間の任期を務め、今年3月に退陣したばかりだった。
 この死を受け、ルーラ元大統領は「今日、私、そしてブラジルは友人を失った」と追悼の辞を述べていた。