12日に配信されたブラジル日本文化福祉協会創立65周年オンライン式典では、創立会員の瀬川正文氏、歴代会長など、文協に大きな貢献をしてきた人々に表彰を行い、特製感謝状が贈られた様子が放送された。その撮影が、9日午後に文協ビル内で行われた際、瀬川氏、元会長の山内淳氏、呉屋春美氏らを取材した。
瀬川氏は「感謝状を貰えるのは嬉しい。もう創立会員は2人のみですが」と時の流れを実感した様子。背筋をシャキッと伸ばして「いま99歳と11カ月」という。もう一人の創立会員、水野さんに関して、「しばらく顔を合わせていないな。会ったら色々な話になると思う」と懐かしそうな表情を浮かべた。健康の秘訣を尋ねると「とにかく身体を動かすこと。体操をすること」と笑った。
山内氏は1991年から99年にかけて第8代会長を務めた初の二世会長。聖州ノロエステ地方のアリアンサ移住地生まれでパラナ州ローランジア育ち。学生時代に出聖し、文協で近来者向けの通訳ボランティアをはじめたのが、文協との関わりの最初だという。
会長時代の思い出を尋ねると「一言で言うには難しい。その時その時で精一杯やっていました」と述べ、濃密な時間を過ごしていた事を伺わせた。
2氏の表彰後呉屋会長も訪れ、終始和やかな雰囲気の中で記念撮影なども行われた。