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《ブラジル》海底ケーブル設置作業開始=欧州と光ファイバーで繋ぐ

フォルタレーザ港を出稿した海底ケーブル敷設船(セアラ州政府、Divulgacao Fotos)

 ブラジルと欧州との間を結ぶ通信速度を上げるための海底ケーブル設置作業に携わる船舶が、14日にフォルタレーザ港を出て、ポルトガルに向かった。
 通信省によると、出港は14日の午前中の予定だったが、天候が思わしくなく、出航が遅れた。設置される光ファイバーの長さは6200キロの予定で、完成の暁には72テラビット/秒の送信が可能になるという。

 海底ケーブルの設置は第5世代のインターネットサービスを展開するためのもので、ケーブルの設置作業には3カ月かかると見られている。ケーブルが設置される海域には水深5千メートルという所もある。容易な作業ではないが、ファビオ・ファリア通信相は、「これによって2大陸間の通信が大幅にスピードアップされる」と語った。
 現在のブラジルと欧州大陸の間のインターネットサービスは米国のサーバーをかけ橋としているため、送受信に時間がかかる。通信省によると、海底ケーブル設置により、2大陸間の通信に要する時間は現在の約半分になる。海底ケーブル設置のための投資額は約10億レアルで、通信技術部門の民間企業の融資を受けたという。同省は、海底ケーブル設置により、国外からの投資が増える事も期待している。(14日付アジェンシア・ブラジルより)