サンパウロ州サンタバルバラ・ドエステ市のごみ収集者達が15日朝、いつも声をかけあっている少女が用意した朝食という思いがけないプレゼントを受け取った。
朝食を用意したのはソフィア・トリニちゃん(6)だ。母親のタリッタさん(35)によると、ソフィアちゃんはごみの収集車が来るたびに表に飛び出し、収集者達に挨拶をしており、収集者達も挨拶を返してくれるという。
ソフィアちゃんは彼らの仕事を「素晴らしい」と考えており、彼らから声をかけられるたびに満面の笑みを浮かべ、体いっぱいに喜びを表すともいう。
タリッタさん達はいつも、彼らの仕事がどんなに大切かや、彼らのおかげで快適な生活を送ることができている事などを話し合っており、ソフィアちゃんも、皆が彼らを必要としている事を認識している。
そんな中、ソーシャルネットワークサービスで地域に貢献している人達にサプライズのプレゼントを用意した外国のビデオを見たソフィアちゃんが、自分も同じ事をやりたいと申し出た。
年の終わりが近づいているため、当日はごみの収集車が来るのが少し遅れたが、ソフィアちゃんが小さなテーブルを用意して、朝からずっと待っていたのを見た収集者達は、心から喜び、ケーキとジュースという、シンプルだが心のこもった朝食を楽しんだという。
タリッタさんによると、ソフィアちゃんは朝食後、収集者達が「こんな形で感謝の気持ちを伝えてもらったのは初めてだ」と話していたと教えてくれたという。タリッタさんは「こういった話が伝われば、自分も周りの人に感謝を伝えたい、喜ばせたいと思う人が出て来るはず」と語って、話を結んだ。(16日付G1サイトより)