国家電力庁(Aneel)による送電事業の入札が17日に行われ、全11区画で入札が成立。計734億レアルの投資が行われる事になったと17、18日付現地紙、サイトが報じた。
サンパウロ州など9州、全長1958キロに及ぶ送電事業に関する入札は、連邦政府の官民合同投資計画(PPI)の一つで、国内37社、国外18社の計55社が参加。国外企業の国籍は、中国、コロンビア、スペイン、フランス、イタリア、ポルトガルとなっている。
開札開始は17日午前9時で、Aneelが定めた上限額に対し、どれだけ低い年次報酬案(RAP)を提示したか(どれだけ大きな割引率を提示したか)で落札者が決まった。平均割引率は55・24%で、昨年12月の入札での平均60・3%は下回ったが、新型コロナの感染拡大で他の入札をキャンセルした後としては高率だった。
17社が入札したマット・グロッソ・ド・スル州第9区画を落札したコンソーシアム(企業共同体)はセント・ニコラス1で、RAPは割引率60・22%の523万5千レアルだった。セント・ニコラスは二つあり、MEZエネルジア・エ・パルチシパソンエスとMEZエネルジア・フンド・デ・インヴェスチメントス・エン・パルチシパソンエスが3対1の割合で出資している。
セアラー州の第10区画は13社が入札し、割引率66・93%の1510万レアルを提示したBRE6が落札。ゴイアス州の第1区画は16社が入札し、割引率61・80%の213万8100レアルを提示したコンソーシアム・アグロネゴシオ・アルタ・ルス・ブラジルが落札した。
バイア、エスピリトサント、ミナスの3州にまたがり、最大の第2区画は、13社中最大の割引率42・60%を提示したネオエネルジアが1億5969万3千レアルで、8社が競ったサンパウロ州の第3区画は、割引率70・35%の2037万2千レアルを提示したセント・ニコラス1が落札した。
サンパウロ州の残り3区画は、第7区画を6社中最大の割引率57・94%を示したパウリスタ送電会社(CTEEP)が6805万レアルで、第8区画は9社中最大の67・18%割引を約束したセント・ニコラス2が4250万レアルで、第11区画は7社中最大の割引率47・37%だったエネルジザ・トランスミッサン・デ・エネルジアが6300万レアルで、各々落札した。
リオ・グランデ・ド・スル州の第4、第5区画は12社が競い、57・35%割り引いた5298万1千レアルを提示したセント・ニコラス1が落札。同州第6区画は、11社中最大の割引率63・5%を提示した州発電・送電公社(ISA Cteep)が923万4千レアルで落札した。
約束された投資額は、ネオエネルジアの20億レアルはじめ、ISA Cteep11億レアル、エネルジザ8億8220万レアル、5区画を落札したMEZ23億9千万レアルなど、計734億レアルに上った。
MEZは創業2年目の会社だが、グループ内には建設会社もあり、伝統的な電力・送電会社より積極的な割引率を提示できたという。