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在サンパウロ総領事館=中村領事マナウスに転勤=後任の井手領事が着任

井手領事、中村領事

井手領事、中村領事

 在サンパウロ日本国総領事館(桑名良輔総領事)の総務班、中村玲子領事(神奈川県、41)が21日から在マナウス日本国総領事館へ転任するにあたり、後任の井手博之領事(大阪、38)と共に15日に来社した。
 中村領事はマナウス、ブラジリアで計4年の任期を経て18年3月に在サンパウロ総領事館に着任。「規模の違う日系社会に触れることができ勉強になりました」と2年10カ月の任期を振り返った。
 任期中にはブラジル日本移民110周年記念式典や眞子内親王殿下のご来伯などがあり、実行委員会との調整に加え、眞子様に随行してカフェランジア、マリリア、アラサツーバ、リンスなどを訪問した。
 マリリアの式典後、広場に集まった市民と眞子さまが交流する一幕があり「ご来伯されてから一般市民の方と交流したいとのご希望を強く持たれていたので、それが叶ったご様子がとても感動的だった」と当時の様子を振り返り、「平野植民地ので滞在も強くご印象に残ったようでした」と記憶をたどった。
 一方、新任の井手領事は大阪外語大学でブラジル文学を学び、リスボンへ留学したという。「コロナが落ち着いたら実際に色々な所へ行ってみたい」との意気込んだ。11月30日に着伯して自主隔離を終えたところだが、すでに「日系の方々が築いてきたブラジル社会への貢献を感じている」という。
 オンラインでいくつか挨拶をする機会があったが「本来は直接あって話をしたいが、今はやれる事をやるだけ」と力を込め、「皆さんと一緒にコロナ禍を乗り越えたい」と頷いた。