連邦政府が17日夜、航空便でブラジルに入ろうとするブラジル人や外国人に、搭乗72時間前までに行った新型コロナのPCR検査で陰性であった事を示す書類の提示を義務付ける方針を明らかにしたと18、19日付現地紙、サイトが報じた。
この規定は30日から有効となる。新たな規定では、PCR検査で陰性だった事を示す書類を搭乗時に提示する事と、国内に留まる間は新型コロナの感染拡大を抑制するための基準を順守する事に同意する旨を明記した宣言書(DSV)に署名する事を定めている。
この規定は、国外に出ていた後に帰国するブラジル人と、国外から来る外国人の双方に適用される。また、旅行者がこの規定に従わなかった場合は、強制送還や罰金といった懲罰の対象となるし、難民申請を行う事もできなくなるという。
この規定は国家衛生監督庁(ANVISA)が以前から要請していたもので、連邦政府はそれをずっと無視しており、11日付の官報に掲載された規定には、PCR検査に関する項目は記載されていなかった。
他方、英国で従来の型よりも感染力が70%も強い新型ウイルスの変異種が発見された事で、英国への旅行や英国からの旅行者の受け入れを拒否する事を決めた国が増えている。問題の変異種は英国の他、オーストラリア、イタリア、オランダ、デンマークなどでも見つかっている。
一時的な航空便停止を行うのは欧州諸国やロシア、カナダ、香港、インド、南アフリカ、モロッコ、サウジアラビアなどの中東諸国、アルゼンチン、コロンビア、チリ、ペルー、エルサルバドルなど。21日昼現在、ブラジルの態度は未定だ。