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《リオ州消防》夏オペ開始で水難事故防止=コロナ禍でも人出絶えない海岸で

今年9月27日、海水浴客でいっぱいのイパネマ海岸(Foto: Tomaz Silva/Agência Brasil)

 リオ州消防が暦の上で夏に入った21日から、海岸部での安全計画「夏オペレーション」を開始した。
 毎年恒例のこのオペレーションは、夏の間の海水浴客の安全を確保し、水難事故を避けるためのもの。監視・救命のための人員を約1200人に増員。20台のウォータークラフト(水上オートバイ)も動員する。
 監視や救命のための活動には、海洋救命コース(CSMar)の受講者と、消防隊の海洋救命員(ライフガード)養成コース(CFSD GV)の受講者150人も支援参加する予定だ。
 この夏は、危険を知らせるための看板を2500枚、トーテムも200本用意する。同州ではこれまでも、旗を使って水難事故が起き易い場所や海洋動物の有無を知らせていたが、看板やトーテムで情報告知を徹底する意向だ。
 州防災局局長で消防隊の司令官でもあるレナンドロ・モンテイロ氏によると、ウォータークラフトの購入や看板などの整備には270万レアル以上を費やしたという。監視用の航空機4機も使い、週末の海岸部の巡視活動や救命活動を強化・迅速化する予定だ。

リオ市の海岸でくつろぐ海水浴客(Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 同局長は、海水浴時は常に、ライフガードの目の届く場所で、看板や旗の指示に従って行動するようにと注意を呼び掛けた。ライフガードに安全な場所を尋ねる事や、飲酒後や食事をとった直後は海に入らない事も勧めた。
 長時間直射日光を浴びた後は、海水温に体をなじませてから海に入る事、サーフボードによる事故を避ける意味でサーファーがよく利用する場所は避ける事、子供からは目を離さない事、泳げる人・及びたい人は砂浜と並行に泳ぐ事などを要請。子供には名前や連絡先を記載した腕輪などを着用させる事も勧めている。
 リオ州では新型コロナの感染者や死者が増加しているが、暑さもあり、海岸は人出が絶えない。
 同州保健局は、コロナ感染者用の集中治療室は92%、一般病室も83%が埋まっている事や、病室待ちの人がリオ市やその周辺だけで329人おり、その内の209人はコロナ感染者用の集中治療室の空きを待つ人達である事を明らかにし、感染予防にも留意するよう呼び掛けた。(21日付アジェンシア・ブラジルより)