サンパウロ州政府は22日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制策としてクリスマスと年始の連休中の外出自粛規制を強化し、25〜27日、来年の1月1〜3日を赤レベル(5段階中最低)にすると発表した。22日付現地サイトが報じている。
22日正午に行われた記者会見によると、クリスマスの25日から土日の26、27日、元旦の1日と土日の2、3日は州全域を規制レベルを最低の赤レベルとする。つまり、今週末と来週末の連休中に利用できるのは、交通機関や食品販売店、薬局といった生活必需サービスのみとなる。
パトリシア・エレン経済開発局長は、「すでに明らかなように、今回の年末年始は多くの人が集まって祝い事をするタイミングではない。感染爆発を食い止めるために効果的な方法をとる」と語った。
州政府によると、同州でのコロナの感染者(1日あたりの平均)はこの4週間で54%、死者は34%、入院患者は13%増えたという。
28日〜31日、来年の1月4日から6日までは、11月30日から施行している黄レベル(5段階中3番目)に戻る。ただし、状況悪化が顕著で、集中治療室の占有率が高いプレジデンテ・プルデンテ地方は、他が黄レベルに戻っている日も赤レベルのまま。
1月7日以降に関する予定は当日の発表まで未定。少なくとも1月の間は、州内のいずれの地域においても、10月の半ばから11月の終わりにかけて州内のほとんどの地域で実施されていたような緑レベル(5段階中4番目)に戻ることはないという。